Wacom Cintiq 13HD comicを購入した理由とレビュー(前編)
Wacom ワコム 液晶ペンタブレット Cintiq 13HD comic TDTK-1301/k0を購入しました!(^^)
購入するまで悩んだことや、開封の儀&使い始めて1ヶ月目の使用感をレビューしていきます。
長くなったので前編・後編に分けました。
前編では購入するまでに悩んだことや参考にしたブログや動画をご紹介します。
後編はWacom Cintiq 13HD comicを購入した理由とレビュー(後編)
もくじ
液晶タブレットを購入した理由
私はIllustratorでデザイン素材やイラストを制作しているのですが、もともとはマウス派でした。
でも今後はもっとイラスト制作に力を入れたいなと思っていて、ペンタブ導入を考え始めました。
特にデジタルで下書き→ペンツールでトレースまでPCで完結できるようにしたくて。
PCだけで完結できれば、制作スピードが格段に早くなる!と思いました。
下書きはPhotoshopまたはクリスタ(タブレット購入後に購入予定)、トレースや色つけはIllustratorでする予定。
水彩タッチなどのイラストはPhotoshopやクリスタで直接色塗りすることも想定しています。
またIllustratorの鉛筆ツールやブラシツールで、直接手描きのベクターデータが作れるのも魅力でした。
今までのペンタブ歴
かなり前にペンタブ(板タブ)FAVOを持っていたのですが、ドライバが古くなって今のMacOSでは使えなくなりました。
しばらくは姉にWacomの板タブFAVOを借りて使っていました。
こちらもFAVOですが、後期発売のものでドライバはまだ使えました。
でも筆圧レベルが512レベルしかないので、細かい筆圧が感知できていなくて描きづらい。。
以前の務め先ではWacom Intros Proを使っていたので、描き味の違いがかなり気になりました。
板タブ?それとも液タブにする?
最初は安いエントリーモデルの板タブを買おうと思っていました。
今は1万円以下のモデルでも筆圧レベルが2048レベル出るので、私の用途からすれば筆圧レベルは十分です。
でも画面を見ながら描く板タブの操作って結構むずかしいんですよね。
以前は慣れていたのはずなのに、久しぶりに使ったら操作に違和感が。。
手元で直感的に描ける液晶タブレットの方が、慣れるのが早いと予想。
あとは腰痛持ちなので、膝に抱えて描けことにも魅力を感じました。
Wacom 13HDと格安液タブ(中国メーカー)と迷う
購入の際、いちばん気になったのがやっぱり価格です。
Wacomは性能は間違いないと思いますが、いちばん安いCintiq13HDで¥88,560 (税込)。。
気軽に手がでる価格ではないですよね(^^;)
中国メーカーの格安液タブが安くて魅力的!
そこで気になったのが中国メーカーからでている格安液タブ!
HUIONやUGEEなどが特に人気なようですが、 19インチのモニタサイズが大きいものが多いです。
19インチで5万円〜あるので、価格面ではほんとうに魅力的!
13〜15インチのモニターならXP-Pen
でも膝に抱えて使うなら13〜15インチのモニターが限界だと思うので、XP-PenのArtist13.3またはArtist15.6が最終候補に。
XP-PenのArtistはAmazonで販売されているのですが、なぜか13.3インチより15.6インチの方が安いのです。。
この記事を書いている現在の価格はArtist13.3は¥39,918 (税込)、Artist15.6は¥37,998 (税込)となっています。
Wacom Cintiq13HDとXP-Pen Artist15.6との葛藤が始まりました(笑)
Wacom Cintiq13HDとXP-Pen Artist15.6の比較
2機種の比較表です。
インチ数が違うので、スペックの基準が違う部分もあると思いますが参考までに。
機種 | Wacom Cintiq 13HD | XP-Pen Artist15.6 |
モニタサイズ | 13.3インチ | 16.6インチ |
液晶 | フルHD IPS液晶パネル | フルHD IPS液晶パネル |
筆圧レベル | 2048レベル | 8192レベル |
傾き検知 | あり | なし |
ペン | バッテリーフリー | バッテリーフリー |
短縮キー | 4個+リングキー+ホームボタン | 6個 |
重さ | 本体約1.2kg | 不明 |
重さ |
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価格 | ¥88,560 (税込)※ | ¥37,998円 (税込)※ |
口コミ | Amazonのレビューを見る | Amazonのレビューを見る |
※記事執筆時の価格
スペックとしてはArtist15.6はかなり力を入れているにも関わらず、価格が安いのがすごい!
ただしスペック以外の魅力というのもあります。
Wacom液晶ペンタブレットのメリット
メーカーがペンタブレットの老舗であり、シェア率が高い。
ペンタブレットのタッチ性能に定評があり、国内メーカーのためサポートも安心。
タブレットドライバや付属品の買い足しなど、継続して使っていくことを考えても安心感がある。
液晶タブレット用保護シートなど、Wacomのモデル専用のものが売っている。
Wacom液晶ペンタブレットのデメリット
価格が高い。本当にそれだけだと思います。。
XP-Pen液晶ペンタブレットのメリット
価格が安い。とにかくお安い!
他の格安メーカーでは充電式のペンだったりするけれど、XP-Penは充電レスタイプになっているなど、スペックも力を入れている。
替え芯などの別売も安く、買い足ししやすい価格になっている。
XP-Pen液晶ペンタブレットのデメリット
海外メーカーなのでサポートが心配。
サポートの充実などもAmazonの口コミでは書かれているが、やはり国内メーカーよりは安心感が薄い。
また格安メーカーは近年になって参入してきているため、ドライバや付属品が継続して販売されるのか不明。
タッチの精度がどの程度あるのか不明。
参考にしたブログや動画
少しモデルは違うのですが、XP-Pen16とWacom Cintiq 13HDを比較した記事です。
XP-Pen16はスタンドが本体についているタイプで薄型ではありませんし、ところどころスペックも違いますが、参考になる記事です。
Wacom Cintiq 13HDで線画を描いている様子が見られます。
自分にとっては大きな買い物なので、いろんな動画を見ました。
開封動画も楽しいですが、実際にイラストを沢山描いている人が線を引いている様子がいちばん参考になりました。
タッチの精度がわかりますね。Wacomは線の抜きがぬめっとした動きをしています。
紙にペンで書く感じが再現されていると思いました。
こちらはWacom Cintiq 27HDですが、Photoshopで下書きして、Illustratorで清書している動画です。
Illustratorを液タブで使っている動画は少ないので、ブラシの線の感じが実際にどうなるのかわかりやすいです。
解説は英語なのですが、画面の様子だけでも参考になります。
XP-Pen Artist15.6のレビュー動画です。このYoutubeさんはタブレットのレビューを沢山されている方のようです。
英語ですがあまり早いしゃべり方じゃないので、なんとなく単語で聞き取れます。
クリスタやPhotoshopで試し書きしている様子も見れます。
使用環境はMacなので、Macユーザーにはドライバの様子など参考になると思います。
XP-Pen Artist13.3で下書きからペン入れ、カラーまで仕上げている様子が見られます。
ペンタッチの様子などが参考になります。
描いている様子から、ツルっとした動きに見えます。
ペンのタッチは好みによるかなと思います。
私は筆圧が高めなので、より紙に描いた感じに近いWacomの方が合っているのかな、という印象を持ちました。
結局どちらを選んだのか?
私が最終的に選んだのはWacom Cintiq 13HDです。
最初はとりあえずXP-Pen Artist15.6を買って、液タブ中級者以上になったらWacomに買い換えるつもりでした。
でも買い換える予算はないかも…。正直、この計画はたぶん実現しないと思いました。
そうなると1つの液タブを長く使うことになると思います。
ペンタブってドライバがとても重要なので、ドライバのサポート継続が安定しているメーカーが良いと思いました。
また動画をいろいろ見ているうちに、線の抜きの様子がアナログに近く、描きやすそうでした。
あとは傾き検知ですね。私は絵を描いているあいだにペンが寝てきてしまうので必要かなと。
実際に試し書きできたらまた違ったと思いますが、近くに実機を置いているところがないので、最終的には安心感で選びました。
Wacom 13HD人気すぎて売り切れ?comic版を購入
やっと機種が決まったのでさっそく注文!
と思ったら、2018年1月の時点で13HDは売り切れでした。
→2019年8月28日時点では、ワコム公式ストアでは取り扱いなし、Amazonと楽天では販売されています。
また16インチがエントリーモデルとして低価格になっています。
公式ストア含め、ほとんどのショップで売り切れや長期在庫切れ。。
うーん…どうしよう。。
公式ショップで「 Cintiq 13HD comic」という、Cintiq13HDとCLIP STUDIO EX(1年間バンドル版)がセットになったものを発見。
CLIP STUDIOにはイラスト用のPAINT PRO(ダウンロード版5,000円)とマンガ制作までカバーしたEX(ダウンロード版23,000円)があります。
1年間の期間が終わったら+15,000円の優待価格で無期限に変更できるようです。
参考:ワコム製品バンドル版ユーザーさま向け CLIP STUDIO PAINT 優待販売のご案内
もともと液タブを購入したらクリスタのPAINT PROを購入しようと思っていたので、Cintiq 13HD comicを購入しました。
生産がいつ再開されるかわからないので、どうにか手に入って良かったです!
ちなみにクリスタのバンドル版は期限があること、インストールが1台(通常版は2台)までしかできないことがネックです。検討している方はご注意ください。
長くなってきたので開封の儀&使い始めて1ヶ月目の使用感レビューは後編につづきます。
後編はWacom Cintiq 13HD comicを購入した理由とレビュー(後編)